東北の子どもたちにスポーツや学びの新たな機会を!

東日本大震災から8年。復興に向けて、ひとつひとつ取り組みが進められ、避難者は震災直後の47万人から5.4万人に減少。甚大な被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の3県における産業の生産水準も、農地の89%で営農が再開できる状態となり、水産加工施設では96%で業務が再開されているといいます。その一方で、コミュニティー形成のための取り組みや、生きがいづくりのための「心の復興」などについては、引き続き切れ目のない支援を必要としている状況にあります(※1)。また、被災者の多くが「震災について風化が進んでいる」「震災による心身の影響が続いている」と感じており、「復興から取り残されていると感じている」人も少なくありません(※2)。子どもたちの学びの活動にも変化が生じており、たとえば、スポーツや音楽・美術などの分野において、子どもたちの活動が低下(※3)。その環境は依然として十分とはいえない状況にあります。

こうしたなかソフトバンクは、強みであるICTなどの最先端テクノロジーを活用し、震災直後よりさまざまな継続的な復興支援に取り組んできました。特に力を入れてきたのは、未来を担う子どもたちへの支援です。たとえば、2018年より岩手県、宮城県、福島県の沿岸部地域の中学生を主な対象に、野球・バスケットボール・サッカー・吹奏楽などのスポーツや文化活動を応援する取り組み『SoftBank 東北絆CUP』を開催。2018年8月には、バスケットボール、野球、サッカーの大会を、8月〜11月にかけて、吹奏楽や民俗芸能の大会を、子どもたちが普段の競技で使用できないようなプロの選手が試合や練習をする施設などで行いました。大会前には、「ICT部活動支援」などの遠隔指導を受けた子どもたち。これは、スマートフォンやタブレットを活用し、知識や経験が豊富なコーチが部活動を遠隔でサポートし、スポーツを通じて子どもたちの健全な成長を応援する取り組みのことで、大会当日は東北三県から合計で約1,000名の参加者が集い、互いに交流し、熱戦・熱演を繰り広げました。そして、2019年も東北の子どもたちを応援すべく、「SoftBank 東北絆CUP」の開催が決定いたしました。

  1. 1:平成30年12月復興庁『復興の現状と課題』
  2. 2: NHK「被災者700人の声」調査(2017年2月)
  3. 3:『東日本大震災 被災地・子ども教育白書2015』

『SoftBank 東北絆CUP』を機にチーム力はより強く!

8月13日、宮城県石巻市で行われた『SoftBank 東北絆CUP』野球大会。大会には、約200名の小・中学生が参加。中学生6チームによるトーナメント戦が行われたほか、2017WBC侍ジャパン代表監督・NHK解説者の小久保裕紀さんや、ホークスジュニアアカデミーヘッドコーチの若菜嘉晴さんをはじめ、9名の元プロ野球選手による直接指導・交流会や、遠隔指導の成果発表の場としてサバイバルノック※が行われ、真夏の球場は大変な熱気に包まれました。
※アスリートがノックをうちそれをミスなくキャッチし勝ち残った人が優勝

この大会に参加した中学校のひとつ、岩手県大船渡市立大船渡中学校は、太平洋を望む高台にあり、約160名の生徒が通っています。震災後、大船渡中学校の体育館は指定避難場所となり、仮設住宅ができるまでの数カ月の間、生徒たちは体育館を使うことができませんでした。その後グラウンドに仮設住宅が建てられたことから、生徒たちがグラウンドを使用できるようになったのは2017年8月のこと。今では、そのグラウンドで野球部のみんなが放課後の練習を行っています。

大船渡中学校で野球部顧問をする戸羽先生と吉田先生、そして野球部の皆さんにお話を伺いました。

「今回の『SoftBank 東北絆CUP』は、7月ごろに3年生が引退した後の1年生と2年生による新しいチームでの初めての試合でした。普段から県外の生徒と試合をする機会自体があまり得られない環境のなか、新生チームとして初の試合だったため、生徒たちも気合が入っていました。参加校の中には、まだ3年生がいるチームも多かったため、胸を借りる気持ちで挑み、伸び伸びとプレーできてよかったと思っています。特に、強豪である登米市立中田中学校と対戦できたことは、大変いい経験となったようです。日々の練習はとても大切ですが、試合からはより多くのことが学べます。子どもたちにとって、実りの多い大会になりました」(戸羽先生)

「試合が行われる前から始まった遠隔指導は、タブレットを用い、元プロの選手に写真や図を使って丁寧に解説していただく大変充実したものでした。私たちが本などで学び教えるよりも、視覚的で、伝わりやすく、生徒たちもとても理解しやすかったようです。また、私たち指導者にとっても、なるほどこういうふうに説明すればいいのかと大変勉強になりました。本番の『SoftBank 東北絆CUP』には強い意気込みで臨みました。1、2年生だけのチームでありながら、3位の成績を収めることができ、「サバイバルノック」では、200名も参加している中で、当校の生徒が優勝するなどしたことは、彼らの自信につながったようです。試合以降、練習にも力が入っているように感じます」(吉田先生)

「一番印象に残っているのは、強豪校である登米市立中田中学校と試合ができたことです。前半はしっかりと抑えることができました。結果的には負けてしまいましたが、強豪校と対戦できたことで、守備の入り方や戦術など、たくさんのことを学ぶことができて刺激になりました。彼らの動きをまねするなど、その後の練習にも生かしています。大会以降、チームの雰囲気が良くなりました。このチームで初めて試合をしたことで、団結しようという気持ちにつながったのだと思います」(2年生 山口柚季くん)

「大会前の遠隔指導コーチで、キャッチャーの山口くんは、”セカンドへの送球が遅れる”という課題についてアドバイスをもらっていました。その後、山口くんの動きが良くなり、ショートの僕から見ても、球の速さや高さが変わったように思います。大会に参加して、これからは2年生の僕たちが中心でやっていくんだという自覚を持てました。勝っているときはいいのですが、リードされるとチームのテンションが下がってしまいます。そんなとき、僕たちが声を掛けて気合を入れ直すなど、チームを盛り上げる大切さを感じました。『サバイバルノック』では、僕らの部員が優勝したので、やったぁ! とうれしかったです」(2年生 中澤寛澄くん)

「1年生にとっては初めての試合だったのですが、大きな球場でプレーでき、公式戦の楽しさを知りました。試合は自分の弱いところが出ます。こういうふうにすればいいのかと、試合だから気づくことがたくさんありました。会場には、小久保裕紀さんがいて、最初はどきどきしましたが、みんなに向けてやさしく話してくれたので、わかりやすかったし、楽しかったです。中学になり、野球部に入ったことで、これからも野球を続けていきたいという気持ちになりました」(1年生 三条優介くん)

小学校で開催! Pepperを使ったプログラミング体験教室

「SoftBank 東北絆CUP」のようなスポーツや文化活動だけでなく、学業においての支援もおこなっています。例えば、2020年のプログラミング教育必修化を目前に控えた小中学校。しかし、東北ではなかなかプログラミング教育の面で都心部に比べると地域差が発生してしまっています。その子どもたちに対し、少しでも最先端テクノロジーに触れてプログラミングの楽しさを知ってもらいたいという思いから、人型ロボット「Pepper」を貸し出し、プログラミング教育支援を行っています。

そのなかでも今回は、石巻市立大原小学校を訪れました。大原小学校は、現在全校生徒19人。小学校の目の前には海が広がり、震災時には津波が校舎目前まで迫りましたが、駐車場の高さで波が収まり、校舎は被害を免れることができたそうです。しかし、この地域の津波の爪痕は深く、今も沿岸工事や防波堤の設置工事などが進行中で、校舎の窓から見える風景は、工事の進捗(しんちょく)に伴い日々変化しています。2012年、被害の大きかった近隣の石巻市立谷川小学校と統合。1・2年生、3・4年生、5・6年生と、1クラス2学年の複式クラスで授業を行っています。

昨年、この大原小学校で石巻専修大学と石巻市内の高校生が展開する高大産連携プロジェクトによるPepperを使ったプログラミング教室が開かれました。参加したのは、大原小学校の全児童。小学校の体育館に集まり、牡鹿地区のいいところや好きなところをPepperが話すというプログラミングに挑戦しました。

実際にプログラミング体験教室に参加した子どもたちは、「楽しかった!」「Pepperくんすごかったぁ」と体験を楽しんだようです。「Pepperが体操や踊りを踊ってた!」と話してくれたのは6年生の大壁蒼稀くん、杉山あかりさん、安藤楓さんと5年生の渥美幸咲くん。みんなで事前に話し合った、“牡鹿のいいところ"をプログラミングされたPepperが実際に”カキやホヤ、魚がおいしい” ”星や夕日がきれい”としゃべったことに「びっくりした!」「おもしろかった」と教えてくれました。

Pepperを使ったプログラミング体験教室の導入に関わり、大原小学校の高橋和宏教頭は、「プログラミング体験は、子どもたちだけでなく、私にとっても新鮮な発見がありました。たとえば、いつもは恥ずかしがり屋なのに、Pepperと一緒だと恥ずかしがらずに踊ってみせる子がいたり、もともとは自分たちで考えた言葉であっても、Pepperが口にすると、じっと耳を傾ける子がいる様子をみて、ロボットやテクノロジーには“表現するためのツール"としての可能性もあるのだと気づきました。プログラミング体験のような場で、日常にはない体験をすることで、子どもたちがさまざまなことに関心をもってくれたらうれしいですし、今後、地域を支える人材として多くを学び、育ってくれたらと思っています。一方で、こうした体験が教育にどうつながるのかは、未知数です。学校現場だけでなく、専門知識をもった人たちに助けてもらいながら、子どもたちの成長のための取り組みを進めていきたいと思います」(高橋和宏教頭)

また、大原小学校でのプログラミング体験教室を企画した、石巻専修大学理工学部機械工学科の高橋智准教授はこのように語ってくださいました。

今後、Pepperのような技術は、まるで電卓のように、暮らしの中に当たり前に存在するものになっていきます。ですから、将来の社会を担う今の子どもたちが、小学生の頃からそうした技術に触れ、興味を持つことは大きな意味があると思います。また、Pepperは、何かをやるときの動機づけとして大変有効です。たとえば、Pepperに牡鹿のいいところを話すようプログラミングをするには、まずは小学生自身が牡鹿のいいところを考えたり、調べたりする必要があります。最終的にPepperに話してもらうというゴールがあることで、興味を喚起したり、熱心に取り組んでもらうきっかけになるのです。こうした経験によって、科学技術に関心を持つ子どもたちが増えたらとてもうれしいです。そのためには、まずは楽しむこと。そして、家でお父さんやお母さんにこんなだったよと話してもらうことが、最初の一歩になるのではないでしょうか」(高橋智准教授)

最後に、大原小学校の校長である横江良伸先生に子どもたちや教育に対する思いを伺いました。

震災以降、この学校の児童の数はとても少なくなってしまいました。しかしその分、全校生徒が一緒になって遊んだりけんかをしたり、まるで家族のようです。先生も担任だけでなく、先生みんなで子どもたち全員を見ているという、深く、密な関係のなかで教育を行っています。そうした環境で子どもたちは多くのことを感じ、身につけています。一方でこれからの時代、人口が減ったこの地域で、子どもたちが将来に向けてどう学び、生きていくのかを考えなくてはなりません。従来あるこの地域の良さを活用しながら、現状維持にとどまらない新しいことに取り組む力を育てることは、子どもたちにとっても、地域にとっても必要なことです。水産業などの地域産業では、最先端テクノロジーが取り入れられたり、日本だけでなく世界を相手にする会社が現れるなど変化しています。古くから大切にしてきたものと、新しいものを融合することは、子どもたちの将来にとって大切な視点になるのではないでしょうか。そうして、たくましく生きる力を身につけ、幸せになってほしいと願っています」(横江良伸校長先生)

東日本大震災から8年を迎え、「今何が必要か?」その答えは、地域ごとに変化しています。そんななか私たちは、それぞれの地域に寄り添い、ICTなどを活用しながら、少しでも復興のためのお手伝いができればと取り組みを進めてきました。未来を担う子どもたちが伸び伸びと成長し、彼らの可能性を最大限発揮できる環境をつくるために、ソフトバンクはこれからも東北とともに歩んでいきます。そして、より多くの皆さんと、こうした活動を進めていくことが私たちの願いです。

寄付してあなたにも良いこと(くじ付き募金)

ソフトバンクは被災地の小中高生を支援するため、以下の条件を満たした方から、抽選でお父さん自転車(非売品)または東北被災地の名産品を集めたカタログギフトをプレゼントします。

【プレゼント品 】
  • ・お父さん折りたたみ自転車20インチ 5名様
  • ・復興支援カタログギフト  45名様
    (15種類の商品からお好きなものを1つお選びいただけます 例:宮城県 女川町の殻付き特大活ホタテ)
【対象期間 】

2019年3月1日(金) 〜 3月31日(日)

【対象団体 】
  • ・一般社団法人ウェブベルマーク協会
  • ・公益財団法人東日本大震災復興支援財団「まなべる基金」
【適用条件 】
  • ・対象期間中(3月1日〜3月31日)につながる募金を通じて、上記対象団体に対して新規に3カ月以上、継続寄付(クレジットカード払いによる寄付・Tポイントによる寄付は、対象外です)の申し込みを行ったお客さまの中から、抽選でプレゼントします。お父さん自転車は新規の継続寄付で500円以上、復興支援カタログギフトは新規の継続寄付100円以上の方が対象となります。
【プレゼントの発送について 】
  • ・ソフトバンクと契約いただいている住所へ送付いたします。
  • プレゼントは2019年6月以降、順次発送します。
  • ・当選の発表は、プレゼントの発送をもって代えさせていただきます。
  • ・抽選状況や発送状況に関するお問い合わせには、お答えできかねます。
【注意事項 】
  • ・不当行為等により当社が当選を不適当と判断した場合は、当選権利を無効とさせていただきます。
  • ・プレゼントの換金、返品または交換することはできません。
  • ・プレゼントの画像はイメージです。実際とは異なる場合がございます。
  • ・寄付をするウェブページのアクセスには通信料がかかります。
  • ・この取り組みは予告なく変更、中止することがあります。
  • ・領収書発行希望者情報を希望する/希望しないにかかわらずWebベルマーク協会への寄付の領収書の発行はいたしません。

With Tohoku, 東北への思いをバルーンに乗せて

ソフトバンクとヤフーは、東北とともに歩み続け、そして東北を応援し続けるために、3月9〜11日の3日間、ソフトバンク表参道店でイベント開催します。

東北の若者たちによるオリジナルバルーン配布

岩手県、宮城県、福島県がふるさとの若者たちが、復興支援の一助となるべく、東北の”いま”を広く知ってもらうきっかけとして、先着順でオリジナルバルーンの配布を行います! また、ソフトバンク表参道も、東北を応援するべく期間中、復興支援をテーマに装飾をします。 ぜひ、♥を目印にみなさん遊びにきてくださいね! ソフトバンク表参道でお待ちしています!

  • 日時:2019年3月9日(土)〜11日(月)10:00〜18:00
  • 場所:ソフトバンク表参道
    東京都渋谷区神宮前1丁目13‐9 アルテカプラザ1F
  • ※バルーンはお一人さま一つまで。
  • ※数に限りがございますので、無くなり次第終了とさせていただきます。

ソフトバンクの復興支援

ソフトバンクグループでは、東日本大震災発生直後より、行政から避難所へ情報を届けるタブレットの提供や東北と日本をつなげ気持ちを届ける寄付プラットフォームである『チャリテイホワイト』が寄付総額を11億円を超え、さらに東北の未来を担う人材を育成する「TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」など東北に寄り添った復興支援を行っています。

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