2016年の報告

フィッシャーマン・ジャパン

http://fishermanjapan.com/

三陸漁業とつながるきっかけづくりのために。

団体の活動内容をおしえてください

漁業のイメージをカッコよくて、稼げて、革新的な「新3K」に変え、次世代へと続く未来の水産業の形を提案していく若手漁師団体。2024年までに三陸に多様な能力をもつ新しい職種「フィッシャーマン」を1000人増やすというビジョンを掲げ、新しい働き方の提案や業種を超えた関わりによって水産業に変革を起こすことを目指しています。

寄付金を何に使いましたか

深刻化する担い手不足を食い止めるべく、新世代のフィッシャーマンを増やし、未来へ向かってこの国の水産業を変えていく「TRITON PROJECT(トリトンプロジェクト)」。新しく漁師を目指す人と各浜にあるシェアハウス機能をもったTRITON BASEをつなぐ、水産業への最初の入り口となる「TRITON SENGOKU」のリノベーション費用の一部にさせていただきました。1週間の漁業体験や地元高校生・大学生のインターン、消費者の参加型ツアーの受け入れや漁師たちの作戦会議の場となり、新しい出会いとアイデアが生まれています。

今後の意気込みを教えてください

「水産業とつながるきっかけの場所」づくりは整いました。県外から漁師になりたいとやってきた若者も独立を目指して定着しはじめています。地元、宮城水産高校と地域の人材をともに育てようと始めた連携からも漁師の新卒採用が決まりました。より多くのフィッシャーマンを増やせるよう、育成プログラムや受け入れる側の体制をさらに充実させていこうと思います。

小高ワーカーズベース

http://owb.jp/

南相馬の誇れるアクセサリー職人を育てるために。

団体の活動内容をおしえてください

原発事故の避難指定区域だった(2016年7月12日に大部分が解除)南相馬市小高区で、「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」をミッションに掲げ、コワーキングスペース、仮設スーパー、ガラスアクセサリー工房の運営などを行っています。

寄付金を何に使いましたか

2015年8月にコワーキングスペースの一角でスタートしたガラスアクセサリー工房「HARIOランプワークファクトリー小高」の工房兼ギャラリーショップを2016年6月に開設しました。それに伴い増設した機材の購入やガスの配管などの整備費用に使わせていただきました。ランプワーカー(職人)も8名まで増員。当時まだ避難区域だった南相馬市小高区に、女性が集まって働く風景を創出し、住民に希望を示すことができました。

今後の意気込みを教えてください

全員まだ駆け出しのランプワーカーですが、いち早く技術を向上させて、数年以内には世界に通じる「メイド・イン・小高」のオリジナルアクセサリーを作ります。帰還した住民が憧れや誇りを感じる職場にしていきたいです。

ドリームプロジェクト

http://dreamproject.big-apple.info/

陸前高田の障がい者や高齢者が継続的に働くために。

団体の活動内容をおしえてください

岩手県陸前高田市が掲げる「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」に賛同し、ふるさと納税の返礼品梱包業務など障がい者や高齢者など「経済的弱者」と呼ばれる方の就労の機会を創出する活動を行っております。

寄付金を何に使いましたか

団体設立時から使用期間が限定されている仮設の作業場で活動してきましたが、一過性のものではなく今後も継続的に活動できるように本設の作業所を作る資金に活用させていただきました。2016年11月に完成した作業場は、仮設の3倍以上の広さがあり、備品を置く棚を増やしたり、商品を入れる専用の冷蔵庫や冷凍庫も設置できました。おかげさまでふるさと納税の繁忙期である12月にも安心・安全に作業ができました。

今後の意気込みを教えてください

今年の目標は障がい者の自立を目指し、農業への参入と農産物の加工、そして洋菓子研究家の今田美奈子先生の協力のもとに菓子工房も設置します。安心・安全なおいしいお菓子の販売を目指します。

南三陸ミシン工房

http://www.mishinkoubou.org/

南三陸の女性が裁縫業で自立していくために。

団体の活動内容をおしえてください

宮城県の南三陸町を中心に、被災した女性の方々にミシンを支給して縫製作業をしていただくことで彼女たちの生活を支え、心を支えてきました。彼女たちが生み出す布製品を通じて南三陸町の今を伝えていきたいと思っています。

寄付金を何に使いましたか

縫製業で自立していくことが目標です。とはいえ、メンバーの半分は縫製工場に勤めたことのない主婦の方々です。そのためにも縫製技術の向上と生産性を上げるための設備投資がまだまだ欠かせません。今回の皆様からのご支援は、研修費用や設備投資に使わせていただきました。これで請け負う仕事の幅も広がり、生産性もアップしました。仕事をして笑顔になって「やっぱり生きていてよかったんだ」そう思えるようになってくれればと願っています。

今後の意気込みを教えてください

あの震災から6年がたとうとしているいま、「伝えていくこと」がさらに重要になってきます。東北の女性が縫製した布製品を通じて東日本大震災のこと、南三陸町のこと、そこで前を向いて生きている人々のことをこれからもずっと伝えていきたい。そう思っています。

福島のこだわりある農作物を広げていくために。

団体の活動内容をおしえてください

「農業を豊かに」「農業を憧れに」「農業を仕事に」をコンセプトに次世代の農業者創出を目指す団体です。福島県内全域の若手生産者、35名で構成され、福島の食の誇りを地域に伝承すべく、日々活動をしております。

寄付金を何に使いましたか

COOL AGRIの活動を広げていくための最初のステップとして、一般消費者に向けてのブランド作りを目的としたPRツール制作に使用をさせていただきました。催事、イベントに使用するコンテナや、統一のブランドシール、講演、広報活動で幅広く使えるオリジナルユニフォームなど、今後、COOL AGRIの活動にて、幅広く活用させていただきます。

今後の意気込みを教えてください

福島県内には、日々の鍛錬を怠らず、こだわりある農産物を作る若手農家がおります。福島の果樹や、野菜のおいしさを地元の方々に改めて伝えていくことで、福島の食に誇りを持っていただけるよう活動をして参ります。

いわきおてんとSUN

http://www.iwaki-otentosun.jp/

いわきの住民自らが行う新たな地域づくりのために。

団体の活動内容をおしえてください

福島県いわき市を拠点に、震災および原発事故からの地域再生と自立を目指し、住民自らが行う新たな地域づくりを、支援者と共に協働し実践しています。オーガニックコットン事業では綿花の栽培から製品化、販路開拓まで。スタディーツアー事業では農業体験や地域再生活動から交流を通じて学ぶ体験を提供。自然エネルギー事業では、災害の教訓を生かして、必要なエネルギーを自力で生み出し必要に応じて活用するための講習会を実施しています。これら未来志向のコミュニティービジネスの実践を通し、地域の担い手となり得る人材育成を進めています。

寄付金を何に使いましたか

多くの人が体験し学び交流する施設として活用すべく、農家の一軒家を事務所兼交流拠点として整備、その拠点での使用電力を、環境に配慮した太陽光発電の独立電源にて賄うことを目標に、太陽光パネルと蓄電池、充電コントローラー、インバーターを寄付金にて購入。設置はボランティアの皆さんと行い、その設備そのものを体験し学ぶ教材として活用させていただいています。

今後の意気込みを教えてください

私たちの拠点がある、福島県浜通り地区は原発事故により多くの課題を抱えることとなりましたが、全てをマイナスと受け止めることなく、さまざまな問題をチャレンジすべき課題として受け止め、新たな価値観による未来づくりが地域に育つ子供たちの希望につながるように果敢に挑戦し続けたく考えます。立場の違いを乗り越え、困難に立ち向かうことにより、崩壊した地域コミュニティーの再構築を行っていきます。

故郷の自然を学び、親しんでもらうために。

団体の活動内容をおしえてください

NPO法人吉里吉里国は、震災から立ち上がるために、津波の瓦礫(がれき)廃材から「復活の薪」を作ることから始まり、その後吉里吉里の里山の再生、森林の放置材や間伐材を活用しての薪の生産、次代を担う人財の育成に取り組んでいる団体です。

寄付金を何に使いましたか

当団体では、森林空間を活用して、地域の小、中、高生を対象に、森林教室を開催し、子供達に自然に親しみ、自然の美しさ、厳しさ、尊さを学んでもらい、故郷の自然のすばらしさを知ってもらうことで「ここで暮らしたい」と思う心を育てています。寄付金は、地域の次代を担う子供達が自然に親しみ、健全に育ってもらうための森林環境教育のために使わせていただきました。

今後の意気込みを教えてください

当団体の事業は、吉里吉里の森を美しく豊かな森林に再生させ次代に送ろうという恩送りの事業であり、次代の街を担う人財の育成も含め、これからも地道に活動を継続し、一歩一歩これらの事業をステップアップしていきたいと考えています。

困っている子供たちが当たり前な生活を送るために。

(写真の子どもは本文とは関係がありません。)

団体の活動内容をおしえてください

貧困やネグレクトなど、さまざまな困難な状況の下におかれた子どもたちを対象に、学習支援や生活支援などを届けると共に、子どもたちが当たり前に生きていける地域づくりに取り組んでいます。

寄付金を何に使いましたか

主に経済的に困窮している子どもたちが進学をしたり、支援サービスを利用する際の「奨学金」のような形で活用させていただきました。高校進学の際の制服が買えない、体育館シューズが買えない、教材費が払えないといった世帯のお子さんへのご支援や、ひとり親世帯や児童擁護施設のお子さんのフリースクールなどの利用料の減免・免除にあてさせていただきました。

今後の意気込みを教えてください

学校、スクールソーシャルワーカーなどの関係機関からの相談件数が増えていく中で、「出会えている」子どもはほんの一握りだと思っています。声なき声を拾い上げ、1人でも多くの子どもたちが当たり前に生きられるように、法人自体の支援メニューの充実はもちろん、自治体の制度や施策に対しても、現場から声を上げていけたらと思っています。

マザーリンク・ジャパン

http://www.motherlink-japan.org/

被災で不登校になった子供たちを支えるために。

団体の活動内容をおしえてください

東日本大震災の被災地域で「子どもの貧困対策」として「ひとり親家庭」の支援と、震災後増えた不登校の子どもたちが再登校できるようになることを目的にご家庭への支援とフリースクールを運営しています。

寄付金を何に使いましたか

仮の場所ではありますが、不登校の子どもが再登校できるよう支援する拠点として、お借りしたテナントのリフォーム費用など、フリースクール立ち上げの初期費用と運営費用として使わせていただきました。既に相談にいらしたご家庭の子どもたちは全員が再登校に至っています。

今後の意気込みを教えてください

8月頃までに子どもたちの心のケアができる本設の「おひさまの家」を建設し、ひとりでも多くの子どもが再登校できるような体制を整えたいと考えています。ここまでは助走。これからが本番です。

福島での放射線量の不安を取り除くために。

団体の活動内容をおしえてください

国や自治体による除染活動は進んでいますが、今も放射線量に不安を抱えながら暮らしている人たちがいます。そうした人々のニーズを探し、支援するのが「ごしごし福島基金」です。線量測定や除染応援、交流会を中心に活動しています。

寄付金を何に使いましたか

ごしごし福島基金が行う以下の活動の費用の一部として大切に使わせていただきました。
・放射線量が気になるご家庭へ、除染後の汚染物を入れて保管するための遮蔽(しゃへい)容器などを「ごしごしキット」として配布しました。
・放射線量の測定を定期的に行う福島の除染ボランティア団体「行健除染ネットワーク」へ、線量計の代金の一部負担を行いました。
・福島を題材にしたドキュメンタリー映画を通して福島を見つめる映画上映会「福島のいまを知る」を行いました。

今後の意気込みを教えてください

震災からもうすぐ6年がたちますが、福島の人たちの意識も変化してきていると感じています。除染を応援するということで始まった私たちの活動ですが、そこに暮らす人たちの想いに寄り添いながら、今後も活動を続けていきます。